こんにちは、Henzelです。
今回は視力のお話です。
一度は眼科で視力検査をしたことがあるのではないでしょうか?
自分は目が悪いんだよなーと思っている方はたくさんいらっしゃると思います。
眼科医は診察で視力をどのように診ているのかをお話していきます。
視力とは
視力とはモノを見る力のことをいいます。
『度数』と『視力』が混同されますが、別物です。
度数は近視・遠視・乱視の強さを示しています。つまり『その度数分のレンズを入れると完全に矯正できる目』であることを示します。
なんとなくこの違いがお分かりいただけましたか?
視力には裸眼視力と矯正視力があります。
裸眼視力は眼鏡や検眼レンズを使用せずにありのままの眼で測定します。
矯正視力は検眼レンズを用いて、先程お伝えした近視、遠視、乱視を矯正して測定する視力です。
こちらも併せてぜひお読みください→よくわかる近視・遠視・乱視・老眼
裸眼視力と矯正視力どちらが重要?
ではこの視力検査についてですが、どちらの視力が重要でしょうか。
病院でいろんな方とお話していると多くの方が裸眼視力を気にしています。
しかし眼科医や視能訓練士は、裸眼視力はそれほど重要視していません。
不要というわけではありませんが、矯正視力のほうを特にみています。
ではなぜ矯正視力が重要かを説明していきます。
矯正視力が大事な理由
なぜ矯正視力が重要か。
それは屈折異常を取っ払った状態で視力がどのくらい出るのかが重要だからです。
屈折異常を矯正しても視力が出ないことが問題だということです。
つまり裸眼だと、近視や遠視、乱視、老眼などさまざまな要因が影響してます。裸眼の状態で視力が出ればそれはそれで良いのですが、出ないことは想定内なのです。
しかしこれらの屈折異常を矯正しているにもかかわらず視力が出ないということは、視力に影響する網膜や神経等の異常があると考えられます。
目の病気には視力に影響しないものもあるので視力が良好でも、ほかに何か気になる症状があるときは早めに眼科を受診してくださいね。
眼科を受診した際や、眼鏡やコンタクトレンズを作成するときにも必ず視力を測ります。
受診した際に多くの眼科ではその都度視力や眼圧を測定します。
『前回も測ったからいらない』とおっしゃる患者さんも時々お見かけしますが、経過を見るうえで大切な検査です。
視力で目の病気すべてのことがわかるわけではありませんが、目の状態が改善したり逆に悪化しているときには視力や度数が変動することが多いです。そのため以前のデータと比較していくのです。
もちろんこれらだけで判断するわけではなく眼底写真など他の検査データも併せて診断し、治療方針を決めていきます。
少し話がズレますが入院すると毎日決まった時間に検温や血圧などのバイタルチェックしますよね。これらも昨日したからといって今日しなくていいというものではありませんよね。
目も同じでその時その時で変動しやすく、なにか変化があったときに現れてくる部分だから重要です。
眼鏡やコンタクトレンズ、小児の視力発達などにおいても視力は重要です。
これらも裸眼視力ではなく矯正視力が大事です。
視力は、どんな目の話をするにも関係してくるものです。メガネや小児の弱視、近視矯正手術など、それぞれの内容を書いた記事がありますので、詳しくはそちらの記事を読んでくださいね。