はじめに
こんにちは、Henzelです。
今回はある病気のお話をします。
眼科の外来で患者さんがよく言っていることがあります。
それは『白内障手術したのにまた白内障になった』です。
これは後発白内障というものです。白内障は有名ですが、後発白内障というものはあまり知られていないようです。そのため症状が現れるとまた白内障になったと思い不安に思うのです。
白内障手術前にリスク説明の一つとして今後このような症状がでる可能性があることを説明すると、
初めて知った!という方が結構います。
あまり知られていないからこそ、今回の記事で知っていただければ幸いです。
後発白内障とは
後発白内障とは、白内障手術後に発生する特殊な白内障です。
白内障の手術は濁った水晶体の中身を取り除きます。このとき水晶体の袋を残してその中に眼内レンズを挿入します。
後発白内障は、この残しておいた水晶体の袋が白色に濁ってきたものです。
症状としては、かすむ、眩しく見える、視力低下など、白内障と同様の症状が現れます。
そのため白内障手術したのにまた白内障になったと思うのです。
後発白内障の治療法
治療はYAGレーザーという特殊な光線で白く濁った水晶体の袋の中心付近だけを破ります。
治療後は濁りが取れるので視力が回復し、かすみも改善します。
周りの水晶体はそのままですので、眼内レンズが外れたり眼内に落下することはありません。
このレーザー治療を一度受けると基本的には再発はありません。
レーザー治療によりしばらくの間、切開した濁りの破片が目の中で浮遊し、ごみや虫が飛んでいるように見えることがあります。
これを飛蚊症(ひぶんしょう)といいます。
破片は自然に吸収されるので心配ありません。
まとめ
今回は身近な病気だけど知られていない後発白内障に関する情報を簡単にまとめました。
記事の量は少ないですが、なんとなく理解はできたのではないかと思います。
正直そこまで緊急性のある病気というわけでもありませんし、日帰りのレーザー治療で対応できるようなものなので、簡単な説明にさせて頂きました。
こういうものがあるということだけ知ってもらえたら良いかと思います。
もっと詳しく病気について知りたい方は病院のホームページを見ると載っていると思います。
他にも目に関するお話をいろいろ書いていますのでぜひそちらも読んで見てくださいね。